英スーパー大手テスコは31日、「つるかめランド」や「テスコ」など129店を展開している日本事業から撤退すると発表した。今後、売却先の検討に入る。日本法人のテスコジャパンでは、「中長期的にビジネスを拡大する展望がうかがえないため」と説明している。
今後アジアでは成長の見込める地域に資金、人材を集中させる。英テスコは世界14カ国で約5400店舗を展開し、2011年2月期の売上高は676億英ポンド(約8兆4353億円)。国別の売上高は公表していない。つるかめなどの買収で日本に進出し、自社ブランドの店舗展開にも乗り出していた。
仏カルフールも日本から撤退しており、流通業界関係者は「日本の消費者は世界で最も厳しく、欧米方式をそのまま持ち込んでも受け入れられない」と指摘している。
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