トヨタ自動車が、中国でハイブリッド車(HV)「プリウス」の生産を再開する。HV関連の基幹部品も現地生産する方向で、世界最大の販売市場である中国で、HVの普及を狙う。
トヨタは、2代目プリウスを2005年から09年4月まで中国で生産していた。その後、3代目は日本から輸出していたが、10年の販売が100台に満たないなど低迷し、中国政府の生産認可を急いでいた。
第一汽車との合弁会社で、3代目プリウスの生産を来年をめどに始める。
当初は、モーターや電池などの基幹部品は日本から輸出する。ただ、中国での現地生産を段階的に増やす方向で、本格供給に向けて、パナソニックをはじめ、部品の取引先との調整に入った。
中国ではホンダが来年、HVの生産を始めるほか、日産自動車も電気自動車の生産を計画している。日本メーカー各社は環境対応車の中国現地生産を進め、販売拡大につなげる考えだ。
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