【ニューヨーク】連休明け21日のニューヨーク株式市場は、ユーロ圏諸国によるギリシャへの支援合意が買い材料となり、ダウ工業株30種平均は一時、リーマン・ショック前の2008年5月20日以来、約3年9カ月ぶりに1万3000ドルを回復した。
終値は3営業日続伸し、前週末比15・82ドル高の1万2965・69ドル。終値でも08年5月以来、約3年9カ月ぶりの高値を付けた。ハイテク株主体のナスダック総合指数は前週末比3・21ポイント安の2948・57。
欧州連合(EU)のユーロ圏財務相会合によるギリシャへの第2次金融支援の決定で、欧州債務危機に対する不安が後退。金融株を中心に幅広い銘柄に買い注文が先行し、取引開始後に一時、1万3005・04ドルまで上昇した。
ただ、ギリシャが支援条件を実行できるかには懐疑的な見方があるほか、原油価格の高騰など世界経済の先行きに対する不安感もあり、その後は伸び悩んだ。
(中日新聞)