ホンダは12日、メキシコに小型車を生産する新工場を建設する、と正式発表した。北中米市場向けに、需要が伸びると見込まれる燃費のよい「フィット」クラスの現地生産を進め、円高に対応する。
メキシコ中部のセラヤ市近郊に約8億米ドル(約600億円)をかけて建設。生産能力は年約20万台で、2014年前半に稼働する。生産車種は明らかにしていないが、フィットの次期モデルなどとみられる。
ホンダは米国で現在、年約6万台のフィットを販売し、すべて日本から輸出している。今後、環境規制や原油高の影響で小型車の需要が伸びると見込まれる。ただ、円高ドル安で利幅の小さな小型車の採算がとくに悪化しており、メキシコ新工場からの輸出に切り替えていく。
日本から米国に輸出する場合は2.5%の関税がかかるが、メキシコは北米自由貿易協定(NAFTA)に加盟しており、米国輸出に関税がかからない。
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